側位は昔から知られており、別のブログで記述した四十八手では「窓の月」(まどのつき)といわれる体位が側位と同じスタイルです。今回のブログでは、側位の由来ややり方、ポイント、注意点等について、解説していきます。
目次:
1.側位とはどんな体位ですか
(1)側位の由来
(2)側位のイラストと特徴
(3)側位のメリット
(4)側位のデメリットと注意点
2.側位のやり方
3.側位のコツ
4.側位の注意点
5.側位のまとめ
1.側位とはどんな体位ですか。
側位とは、男女が寝ころんだ状態で挿入するセックス体位のことです。「側臥位(そくがい)」とも呼ばれます。側位は激しく動くには不向きな体位ですが、2人の密着度も高く、挿入しながら胸やクリトリスを愛撫できるので、女性が満足度を得やすいスタイルです。
(1)側位の由来
江戸時代に出来た48種類の体位を表す四十八手では側位のことを「窓の月」と呼び、その名のとおり2人で一緒に窓の外の月を見ながらする、という意味が込められた風流な体位です。宵闇の中、窓から差し込む一筋の月光。月光に青白く照らされた江戸時代の男女は寄り添いながら、月を眺めて愛を深めたのでしょう。
(2)側位イラストと特徴
側位は他の対位と比較して、挿入の快感はそこまで強くありません。ただしその分、密着感が強く、深い愛情や精神的な満足感を味わえるのが魅力です。そのため、側位は基本的にメインとして行う体位ではなく、体位変更時のつなぎや休憩時に取り入れる体位といえます。基本的に挿入が浅く、ピストンでの刺激が少ないことが特徴。スローセックスのように、ゆったりと愛情を深めるのにぴったりの体位です。
(3)側位のメリット
前側位も後側位も基本的に密着度が高く、ゆったりとお互いの愛情を感じられます。側位での挿入角度はGスポットに当たりやすく、さらに長時間挿入を続けやすいため、Gスポットの感度磨きや中イキが目指せるかもしれません。
- 密着度が高く、お互いの愛情が感じられる
- ペニスがGスポットに当たりやすい
- 複数攻め・多点攻めがしやすい
- 自分で自分の性感帯を触れる
- 体への負担が少ない
- 長時間の挿入が楽しめる
(4)側位のデメリット
側位は男女ともにメリットが多い体位ですが、いくつかのデメリットもあります。
- 腰が降りにくく抜けやすい
- 激しく動けず、刺激が弱い
- 相手の体が見えない
お互いの体が平行になるため、激しい動きをしようとすると抜けやすく、刺激が弱いと感じる方もいるでしょう。しかし、刺激が弱い故に長時間続けやすく、じっくりと挿入を楽しむことができるのです。
また、後側位の場合はお互いの顔が見えず、キスしにくいことをデメリットだと感じるかもしれません。
2.側位のやり方
側位の基本的なやり方は、非常にシンプルです。
- 向かい合うか、女性が男性に背を向けて横になる
- 女性が軽く足を開き、挿入する
- 男性が女性の腰を支え、ピストンする
側位の体位から挿入する場合は、女性が片足を軽く上げると良いでしょう。正常位やバックで挿入したまま、側位に移行してもOKです。
側位の中に背面側位と対面側位が二つバリエーションが存在し、そのやり方を紹介します。
背面側位のやり方
1.女性は横向きに寝た状態になる
2.男性は女性の背後に重なるように、横向きで寝た状態になる
3.男性が女性の後ろからペニスを挿入する
4.腰だけを押し込むようにピストンする
ペニスを挿入する際のコツとして、女性が片足を軽く曲げると入れやすくなります。また、女性に軽くお尻を突き出してもらうのも効果的です。なお、背面側位では、密着感の高いバックのようなセックスを楽しめます。ただし、激しくピストンすると抜けやすいため、下から突き上げるように腰だけを動かすピストンを意識しましょう。
対面側位のやり方
1.女性は横向きに寝た状態になる
2.男性は女性の正面に向き合う形で寝た状態になる
3.男性が女性の正面からペニスを挿入する
4.手足を絡め、抱き合いながらピストンする
対面側位では、愛情と密着感満載のいちゃいちゃセックスを楽しめます。男女ともに両手がフリーになるため、挿入しながら乳首やクリトリスなどを愛撫(あいぶ)するのもおすすめです。ただし、挿入するのが難しいため、ペニスを手に持って女性器の位置を確認しながら慎重に挿入しましょう。女性側も腰を突き出してあげるとスムーズに挿入しやすくなります。
3.側位のコツ
満足度の高い側位にするためには、ピストンによる刺激で得る快感よりも、精神的な満足度を高めることが大切です。もっと気持ちいい側位にするコツや、抜けにくさなどのデメリットを解消するためのポイントを解説します。
キスやハグなど、スキンシップを楽しむ
側位の体位に抜けやすさを感じる場合は、無理にピストンせず、キスやハグ、頭や顔を撫でるなど、マイルドなスキンシップを楽しむ時間にするのも良いでしょう。他の体位で足腰が疲れたときの休憩時間としても役に立つ体位ですよ。
言葉責めなど、コミュニケーションを楽しむ
折角お互いの愛情が感じられる体位ですので、言葉でコミュニケーションを楽しむのも良いでしょう。特に後側位の場合は、軽く言葉責めをしてもらうと興奮度がアップするはず!
複数攻めを取り入れる
側位は、乳首やクリトリスなどの複数攻めがしやすい体位です。乳首・クリトリス・膣の3点攻めも可能で、女性にとってはむしろイキやすい体位であるとも言えるでしょう。
下から上に突き上げるようにピストンする
側位は抜けやすい体位ですので、激しい動きはせず、下から突き上げるように動かすことがポイントです。どうしても抜けやすい場合、挿入したまま上半身を少し離すと、奥まで挿入しやすくなり抜けにくくなるでしょう。
4.側位の注意点
ペニスが抜けやすい
他の対位と比較して挿入の浅い側位は、ペニスが抜けやすい面があります。特に、強い快感を求めて激しいピストンをすると簡単に抜けてしまうため、密着感を味わうスローなセックスを意識しましょう。また、一般的な体位のように大きく抜き差ししてしまうと抜けやすくなります。そのため、下から上に押し込むイメージでピストンするのがおすすめです。背面・対面側位でどうしても抜けてしまう場合は、片足上げ側位にシフトしたり、上半身を少し離すように意識したりすると、抜けにくくなります。
フィニッシュは別の体位がおすすめ
ピストン運動をしにくい側位は、射精に至るのが難しい体位です。基本的に強い快感を味わうための体位ではないため、フィニッシュしたい時は自由に動ける正常位や後背位(バック)などが適しています。背面側位をしている場合は後背位(バック)に、対面側位をしている場合は正常位に体位変更すると、緩急のあるスムーズなセックスを楽しめます。
どうしても側位でフィニッシュしたい場合は、比較的動きやすい片足上げ側位や座り側位を試してみてください。
5.側位のまとめ
側位はお互いの身体をぴったりと重ねられる点が大きな魅力。強い密着感と愛情を実感でき、特に精神的にもつながりたい女性にとっては、強い充実感を味わえる体位です。ただし、側位は直接的な快感がやや弱めです。基本的には正常位や後背位(バック)など激しい動きもできる体位のインターバルとして活用するとよいでしょう。
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